ピーリングといえば、いくつか種類がありますよね。一番メジャーなのがケミカルピーリングですね。美肌効果があるといわれるマッサージピール。この2つ、一体何が違うのでしょうか。
この記事では、ケミカルピーリングとマッサージピールの違いを効果効能、お悩み別に解説していきます。
これを読むことで、違いを理解してどちらが自分に向いているかわかるはずです。
ケミカルピーリングとマッサージピールについて
まずは、ケミカルピーリングとマッサージピールの施術の違いについて簡単に説明します。
両方とも、薬剤を肌に塗布してふき取っていく治療です。
ケミカルピーリングとはどんな治療?
ケミカルピーリングとは、顔全体にサリチル酸マクロゴールピーリングという薬剤を塗り、肌荒れや肌トラブルなどを改善する施術です。
薬剤の力で皮膚の角質層から表皮上層部を剥がれやすくし、肌のターンオーバーを正常化、また促進をします。
サリチル酸というピーリング成分を、マクロゴールという機材で溶解することで、肌への刺激を少なくした安全性の高い治療です。グリコール酸や乳酸と比べて、皮脂に近い性質を持っているため、毛穴トラブルに効果的です。
期待できる効果 |
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・肌のごわつき ・毛穴の詰まり、毛穴の黒ずみ、開き ・ニキビ・ニキビ跡の赤み、色素沈着 ・くすみ ・ハリ弾力 |
マッサージピールとはどんな治療?
マッサージピールとは、イタリア製のPRX-T33という特別な薬剤を使ったケミカルピーリングのことです。マッサージピールではコラーゲンの生成促進をもたらしてくれますので、「コラーゲンピール」とも呼ばれています。
皮膚表面にダメージを与えることなくコラーゲンの層である真皮(皮膚深部)にまで浸透させるので、今までにないアンチエイジングができるピーリング治療といえます。
コラーゲン増生作用から美白成分なども配合され、様々な悩みに対して効果が得られます。お肌のアンチエイジングとして、世界各国で次々と特許と取得しています。
期待できる効果 |
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・ハリ、ツヤ ・毛穴の開き ・くすみ、美白 ・肝斑 ・小じわ ・ニキビ跡の色素沈着 |
ケミカルピーリングとマッサージピールの施術の違いは?
ケミカルピーリングとマッサージピールは、どちらも肌に薬剤を塗り込みふき取る治療です。同じような治療ですが、違いがありますので比較しながら解説していきます。
①治療の流れ
【ケミカルピーリング】
サリチル酸マクロゴールピーリングを顔全体に塗布していきます。顔全体になじむように塗り込んでいきます。マッサージをされている感覚で肌になじませていきます。薬剤塗布から5分後、薬剤をふき取っていきます。最後に肌を整える美容液を塗布して終了です。
【マッサージピール】
高濃度TCA(トリクロロ酢酸)と、低濃度過酸化水素、コウジ酸が配合された特殊な薬剤(PRX-T®33)という薬剤を顔全体に塗布します。塗った部分をマッサージするように肌に圧をかけながら押し込んでなじませていきます。
箇所によって何回か重ねて塗り込んでいきます。肌になじんできたら薬剤をふき取り、最後に洗顔して薬剤を洗い落とします。
マッサージピール専用の保護クリームであるWiQoナリシングクリームを塗布して終了します。
同じように薬剤を塗る治療ですが、マッサージピールは名前通りマッサージするように肌になじませ、最後に洗顔をするという特殊なピーリング方法ですね。
②薬剤の成分
ケミカルピーリングとマッサージピールは、薬剤の成分内容が異なります。
【ケミカルピーリング】
サリチル酸…余分な角質をはがれやすくして肌のターンオーバーを促す。サリチル酸というピーリング成分を高濃度配合し、マクロゴールという基材で溶解しています。
極めてシンプルなピーリング剤です。肌状態に合わせて薬剤の濃度も調整可能です。
【マッサージピール】
主に3つの成分で成り立っています。
成分 | 作用・効果 |
---|---|
過酸化水素 | 皮膚表面を保護 |
高濃度トリクロロ酢酸 | ターンオーバー促進、コラーゲン生成 |
コウジ酸 | 美白 |
トリクロロ酢酸とは、ケミカルピーリング成分の中でも強い成分です。
他のピーリング剤よりもさらに皮膚の深い層にまで作用してコラーゲン生成力があり、高い美肌効果をもたらす反面、皮が剥けたり赤みが出たりなどのデメリットが・・・。
このデメリットを低濃度過酸化水素と併用することで、肌表面を守る作用が働き、美肌作用はキープしつつ皮剥けや赤みなどのダウンタイムを抑えることができるのです。
③効果の即効性
【ケミカルピーリング】
直後は肌のごわごわ感などの触り心地の改善が実感できるかと思います。また、くすみや毛穴の引き締め効果も感じられるでしょう。
ただ、1回だけではなかなか効果が感じられにくい治療です。
一時的に肌の角質を除去してターンオーバーを促す作用が働くので、その時はよくてもまた2~4週間後には同じように古い角質が玉利、ターンオーバーが滞ってしまいます。肌が健康な状態に戻るまでは、刺激を加え続けなければなりません。
ニキビができやすい肌質の方は、最低でも5回は継続が必要です。
【マッサージピール】
マッサージピールは、比較的1回でもすぐに効果が感じやすい治療です。
直後から肌がツヤっと光るようになり、毛穴が引き締まりつるっとした肌になります。美白効果や色素沈着などは回数がかかりやすいですが、ハリツヤなど見た目の変化は即効性があり分かりやすいです。
ケミカルピーリングとマッサージピールの期待できる効果の違いは?
ケミカルピーリングとマッサージピールは、似たような治療で似たような効果を得られますが、ところどころ違う点があります。
ケミカルピーリング | ・ニキビ ・ニキビ跡の色素沈着、赤み ・くすみ、色むら ・毛穴のつまり、開き ・肌のごわつき |
マッサージピール | ・くすみ、色むら ・肝斑 ・ニキビ跡の色素沈着、赤み ・毛穴の開き、たるみ毛穴 ・小じわ、ハリ ツヤ |
マッサージピールは、肌の深部まで作用しコラーゲン生成を促す効果があるのでお肌にハリをもたらしたるみ、小じわなどにも効果を発揮してくれます。
また、美白成分であるコウジ酸も配合しているので、肝斑のある方にも治療できます。
よりいろんなお悩みに対してアプローチできるので、エイジングケアを強化したい方やレーザー治療のような積極的な治療ではなくマイルドに治療したい方におすすめです。
どちらも2週間間隔で5~10回ほど継続して受けることで、ターンオーバーが促され肌の土台が整い効果を発揮しやすくなります。
ケミカルピーリングとマッサージピールの痛みやダウンタイムの違いは?
ケミカルピーリングとマッサージピールは、どちらもほとんど痛みやダウンタイムのない治療です。ただ、元々の肌質などによって個人差はあります。
【ケミカルピーリング】
サリチル酸マクロゴールピーリングは、薬剤塗布した後のふき取り中にピリピリ感を感じることもあります。薬剤を塗っている最中はそこまで痛みはありません。
炎症性の赤ニキビがある方や、敏感肌で肌が薄い方、赤みがある方あなどは痛みやひりつきを感じやすいです。
【マッサージピール】
ケミカルピーリングより、マッサージピールの方がトリクロロ酢酸という強いピーリング成分が配合されている分ダウンタイムが出る可能性のある治療です。
マッサージピールは、薬剤塗布中にニキビの箇所や皮膚が薄い鼻まわりなどがぴりぴりしたり、むず痒い感覚を感じることがあります。
ケミカルピーリングは薬剤を塗った後のふき取り中にピリピリしやすいですが、マッサージピールは薬剤を塗ってすぐにピリピリしやすいです。ふき取ったら症状はすぐに落ち着いていきます。
治療後は、マッサージピールの場合皮剥けが起こったり、乾燥、赤みが出たりすることがあります。ほとんどは2,3日で消失していき、長くて1週間くらいで落ち着いていきます。
敏感肌の方やレチノール配合のスキンケアを使用中で肌が薄くなっている方などはこのようなダウンタイムが起こりやすいです。
マッサージピール後は、ピーリング作用により皮膚表面の保護膜が失われているため乾燥しやすいです。専用のWiQOナリシングクリームを使うことでそのような副作用を軽減させることができます。このクリームはマッサージピールをする方は絶対に持っておいた方がいいでしょう。
料金について
ケミカルピーリングとマッサージピールの“顔全体”の料金を比較しました。
ケミカルピーリング | 5,000~15,000円 |
マッサージピール | 10,000~20,000円 |
料金的には、ケミカルピーリングの方が安価ですので若い女性も受けやすい治療です。
肌悩み的にも、ケミカルピーリングはニキビに悩む10~20歳代、マッサージピールはエイジングケアをしたい20~40歳代に人気です。
ケミカルピーリングとマッサージピール結局どっちがいいの?
正直いって、どちらがいいかは肌悩みの種類によります。それぞれ適した方について分けましたので、自分はどちらに当てはまるか確認してみてください。
ケミカルピーリングが向いている方
- ニキビができやすい
- ニキビ、ニキビ跡が多い
- ニキビ跡の赤みや色素沈着が残っている
- 毛穴が詰まりやすい、黒ずみがある
- 肌が硬い、ごわついている
- 皮脂が多くべたつく
- できるだけ安くすませたい
- 美容医療初心者
ケミカルピーリングは、肌表面にアプローチするので主にニキビやニキビ跡、毛穴がお悩みの方におすすめな治療です。比較的安価な治療なので、美容クリニックに初めて行く‥‥!という初心者さんでもチャレンジしやすいです。
マッサージピールが向いている方
- 美白ケアもしたい
- 即効性重視
- 毛穴の黒ずみ、開きが気になる
- ニキビ跡の色素沈着がある
- シミや肝斑が目立ってきた
- 小じわ、たるみにも効かせたい
- エイジングケアしたい
- 費用を惜しまない
- 大きな肌トラブルがない
このような方にはマッサージピールがおすすめです。
マッサージピールはケミカルピーリングよりも肌深くにアプローチしてくれるので、毛穴小じわなどにも効果的です。オールマイティに効いてくれるので、エイジングケアを強化したい方におすすめです。
ただ、マッサージピールは赤ニキビなどには効果が物足りなかったり、ダウンタイムとして皮剥けや乾燥が起きやすくなる可能性があります。ニキビにお悩みの方や、ダウンタイムが心配な方はサリチル酸マクロゴールピーリングの方が向いているでしょう。
1回の治療でも効果はありますが、ピーリングは継続的な治療をすることで効果を発揮します。継続治療が大切になりますので、悩みに合った治療を選んでください。
お悩み別オススメ併用施術
代表的な肌悩みに、ピーリングと一緒にできるおすすめの併用施術をご紹介します
ニキビ
ケミカルピーリング×アクネソニック
アクネソニックとは、高密度超音波を用いるダウンタイムや痛みのない治療です。ケミカルピーリングで余分な角質をはがした後にすることで、直接ニキビにアプローチすることでより高い効果が期待できます
ニキビ跡の色素沈着・赤み
マッサージピール×イオン導入
マッサージピールでに配合されている美白作用のあるコウジ酸でアプローチをかけ、トラネキサム酸やビタミンCなどの美白効果のある成分を浸透させることでニキビ跡の赤みやシミのように残った色素沈着を改善させる効果が期待できます。
毛穴
マッサージピール×ダーマペン4
マッサージピールとダーマペン4を組み合わせる治療を「ヴェルベットスキンン」といいます。ダーマペンで肌に穴を開けたうえからマッサージピールの薬剤を塗り込むので、浸透率が上がり、通常のマッサージピールの3倍効果が高いと言われています。
毛穴の詰まり、黒ずみ
ハイドラフェイシャル×ケミカルピーリング
毛穴が詰まっている方は、ごっそり取ってあげてから治療した方が絶対に効果が上がる!!!角栓が詰まっていると、毛穴を閉じようとしてもふさがらない・・・。黒ずみの方も角栓の詰まりが酸化しているだけだから、がっつりハイドラフェイシャルでとっちゃおう!
毛穴の開き
マッサージピール×WiQoフェイスフルイド
マッサージピールの会社が併用することでより効果が高まると製造した、WiQoの美容液です。毛穴の引き締め効果があるので、毛穴が目立ちにくくなります。家でも使える手軽なピーリング美容液です。
シミ、くすみ
マッサージピール×ピコトーニング
マッサージピールでシミの原因となるメラニンをつくるチロシナーゼを抑制するようにアプローチをかけ、ピコトーニングでメラニンを分解、排出させます。ハリツヤ、美白が叶います。
治療を受けるには
ケミカルピーリングやマッサージピールは、キレイパスから受けられるクリニックを探すことができます。
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カミカルピーリングは、湘南美容クリニックで安く受けられます。
ケミカルピーリングは、美容医療初心者さんでも受けやすい治療です。また、全国の美容クリニック全院で取り扱われているので、問い合わせから治療までスムーズに行えます。
まず気になる方はカウンセリングを受けていただくことをおすすめします。湘南美容クリニックでは、無料カウンセリングが可能です。
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