ケミカルピーリングとレチノールピールの違い~施術方法や効果、費用について比較~

ピーリング

ピーリングもたくさん種類があって分からない。そんな方に、ケミカルピーリングとレチノールピーリングの違いについて解説します。これを読むことで、それぞれの効果や向いている肌悩みなども比較しますので、自分に合った治療が分かるようになるでしょう。治療方法や効果、費用などを徹底比較して解説していきます。

自分にはどっちのピーリングが合うのかこの記事を読んで学び、受けに行ってみましょう!

ケミカルピーリングとレチノールピールについて

まず、ケミカルピーリングとレチノールピールの治療についてみていきましょう。ケミカルピーリングの中にはいくつか種類がありますが、ここではサリチル酸マクロゴールピーリングに絞って説明していきます。

マッサージピールとの違い>>

ケミカルピーリングとは

ケミカルピーリングとは、顔全体にサリチル酸マクロゴールピーリングという薬剤を塗り、肌荒れや肌トラブルなどを改善する施術です。

薬剤の力で皮膚の角質層から表皮上層部をはがれやすくし、肌のターンオーバーを正常化、また促進をします。皮膚深部までは浸透しませんので表皮のみにアプローチします。

サリチル酸というピーリング成分を、マクロゴールという機材で溶解することで、肌への刺激を少なくした安全性の高い治療です。グリコール酸や乳酸と比べて、皮脂に近い性質を持っているため、毛穴トラブルに効果的です。

期待できる効果
・シミ、そばかす
・くすみ、色むら
・ニキビ、ニキビ跡
・ハリ弾力
・毛穴の開き、毛穴の黒ずみ

レチノールピールとはどんな治療?

レチノールピールとは、スペインのMedidea社で製造されているレチノイド(ビタミンA誘導体)を主成分としたピーリングです。

レチノールは、最近スキンケアでも小じわやたるみ、毛穴に効く!と話題沸騰中の成分ですね。

ただ、レチノールは肌にA反応という副反応を起こしやすい成分です。家で使うのは怖いという方にチャレンジしてもらいたい治療です。

肌に刺激の強いレチノイン酸の前段階物質である「レチノール誘導体」をリポソーム化することで、赤みや刺激、痛みを抑えながらターンオーバーを促進しつつアンチエイジング効果が得られるピーリングです。

期待できる効果
・小じわ、たるみ
・毛穴の開き
・ニキビ
・脂性肌、べたつき
・赤み、乾燥
・しみ、くすみ

ブラックピールとの違い>>

ケミカルピーリングとレチノールピールの施術の違いは?

ケミカルピーリングとレチノールピールは、どちらも薬剤を肌に塗り込む治療です。しかし、作用する場所は治療の流れも異なりますので、比較しながら詳しく見ていきましょう。

①治療の流れ

【ケミカルピーリング】

サリチル酸マクロゴールピーリングを顔全体に塗布していきます。顔全体になじむように塗り込んでいきます。マッサージをされている感覚で肌になじませていきます。薬剤塗布から5分後、薬剤をふき取っていきます。最後に肌を整える美容液を塗布して終了です。

【レチノールピール】

まずレチノール薬剤が浸透しやすいように、皮脂をふき取ります。次に、アンプル薬剤である「レチナール」を塗布し、全体になじませます。その上から、「レチナールクリーム」を塗り込みます。はじめはクリーム状ですが、なじむにつれてオイル状に変わっていきます。このクリームを2回塗ります。最後にティッシュオフして終了です。

※治療4~6時間後に洗顔が必要です。

ケミカルピーリングは1つの薬剤ですが時間を置く必要があり、レチノールピールは薬剤を2つ使いますが時間を置く必要がありません。

トータルしてみると、施術時間は同じくらいでしょう。

②薬剤の成分

ケミカルピーリングとレチノールピールは配合成分が全く異なります。

【ケミカルピーリング】

サリチル酸…余分な角質をはがれやすくして肌のターンオーバーを促す。サリチル酸というピーリング成分を高濃度配合し、マクロゴールという基材で溶解しています。

極めてシンプルなピーリング剤です。肌状態に合わせて薬剤の濃度も調整可能です

【レチノールピール】

レチノールピールは主に3つの成分が配合されています。

レチノール・コラーゲン産生促進、線維芽細胞の増殖
・皮脂のコントロール
・メラノサイトの抑制
・肌の保護、バリア機能を正常化
・ターンオーバーを促す
亜鉛体内を酸化するフリーラジカルから守る
ヒアルロン酸レチノールと合成し、新たにヒアルロン酸生成を促進

レチノールの中にも、3つの種類を含んでいます。

・レチノール(持続効果)

・レチナール(直後の効果)

・レチニール(遅延型効果)

これらがレチノイン酸に徐々に変化をすることで効果を発揮してくれます。

レチノールピールは、3つのレチノール以外にも亜鉛とヒアルロン酸が配合されており、相乗効果を高めてくれます。

様々な悩みに対してアプローチしたい、全般的にアンチエイジングケアしたい方にはレチノールピールがおすすめです。

④アフターケア

ケミカルピーリングとレチノールピールで大きく異なる点は、アフターケアです。

ケミカルピーリングは保湿と日焼け対策強化ぐらいですが、レチノールピールは帰宅後に洗顔をしなければならない決まりがあります。

【レチノールピール】

治療4~8時間後に洗顔をする

・その間(治療4~8時間)は、日焼け止めは塗らない。

洗顔するまでが治療なので、これは鉄則です。守れそうにないな・・・という方はケミカルピーリングを選んでおいた方が無難でしょう。

ケミカルピーリングとレチノールピールの痛みやダウンタイムの違いは?

ケミカルピーリングとレチノールピールは、施術中はどちらもほとんど痛みやひりつきのない治療です。

治療中は気にならない程度ですが、治療後のダウンタイムが大きく異なります。ケミカルピーリングは治療後のダウンタイムはほぼないですが、レチノールピールはダウンタイムがあります。

【ケミカルピーリング】

ニキビができていたり、赤みなどが出て肌が敏感になっている方は、薬剤を塗っている時やふき取り最中にピリピリとした感覚があるかもしれません。治療後は少し火照ったような刺激を感じることもあります。

【レチノールピール】

施術2~3日後から乾燥、赤み、皮剥け、ヒリヒリ感が出現します。(いわゆるビタミンA反応というものですね。)

ピークは3日後で、徐々に軽減していき長くて7~10日ほど続きますが自然と消失していきます。

A反応とは、肌がレチノールに慣れていないため、いきなりレチノールを塗ると肌がびっくりして受容できなく反応を起こしてしまう症状です。レチノールに慣れている肌だと、このような皮剥けなどの症状が出ないこともありますが、ダウンタイムがなかったから効果がないということではありませんので、ご安心ください。

レチノールピールはこのようにダウンタイムがある治療なので、ダウンタイムなしの治療が受けたい方はケミカルピーリングの方が受けやすいでしょう。

ケミカルピーリングとレチノールピールの期待できる効果の違いは

ケミカルピーリングレチノールピール
・毛穴の詰まり、黒ずみ
・肌のごわつき
・くすみ、色むら
・ニキビ、ニキビ跡
・ハリ弾力
・小じわ、たるみ
・ハリ、ツヤ
・しみ、くすみ
・ニキビ、ニキビ跡の色素沈着
・毛穴の開き、たるみ毛穴
・赤み
・乾燥

ピーリングは、ターンオーバーを促してくれる治療なので様々なお悩みに対して効果を発揮してくれる治療です。ただ、レチノールピールの方が肌の深部にまで浸透し、かつヒアルロン酸や亜鉛も含まれているのでプラスで美肌効果が得られやすいです。

複合的にたくさんんお悩みがある方にはレチノールピールの方が向いているでしょう。ただ、毛穴の詰まりなど角質のお悩みの方はケミカルピーリングの方が向いているでしょう。

料金について

それぞれ顔全体のピーリング料金の相場は以下になります。

 ケミカルピーリングレチノールピール
1回5,000~15,000円15,000~25,000円

料金はケミカルピーリングの方が安いです。ただ、よりアンチエイジング効果を得たい方、料金を惜しまず効果を得たい方にはレチノールピールがおすすめです。

ピーリングは、ターンオーバーを28日周期に整えるサポートをしてくれる治療です。1回きりだと、その瞬間限りの修正になってしまうので、肌が28日周期に完全に整うまで大体5回ほどを目安に継続した方がいいでしょう。

どちらのピーリングも、3~4週間間隔で5回治療を1クールとして継続することをおすすめします。

ケミカルピーリングとレチノールピール結局どっちがいいの?

正直言うと、悩みと財布事情によります。

料金構わず、とにかく肌をきれいにしたい!ダウンタイムも気にしない!という方でしたら、レチノールピールの方が効果が分かりやすいのでレチノールピールがおすすめです。

それぞれ向いている人を分けて考えると・・・

ケミカルピーリングが向いている人

  • 費用を抑えたい
  • ダウンタイムのない治療をしたい
  • 家では楽に過ごしたい
  • 美容医療初心者

レチノールピールが向いている人

  • ダウンタイムがあっても大丈夫
  • アフターケアをしっかり守れる
  • スキンケアでレチノールを使用中
  • レチノールに興味がある
  • 痛いのが苦手

レチノールピールは、どちらかというと美容玄人さん向けの治療として人気です。

美容医療の治療をあまり受けたことない方は、まずはケミカルピーリングから試してみてはいかがでしょうか?

治療を受けるには

ピーリング治療は、全国様々なクリニックで取り扱われています。

ケミカルピーリングは、湘南美容クリニックで安く受けることができます。

ケミカルピーリング
1回 4,950円
5回 23,500円(4,700円/回)
10回 44,550円(4,455円/回)

レチノールピールは、取り扱っているクリニックはまだ少ないので限られます。湘南美容クリニックでは取扱いがありませんでした。

キレイパスで「レチノールピール」と最寄りで検索をかけると、近くの美容クリニックを探すことができますよ。

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