ハイフのウルセラ とソノクイーンの違いは何?
どっちを受けたらいい?
こんな疑問を持つ人に読んでもらいたい記事です。
本記事では、ウルセラ とソノクイーンの特徴を踏まえて違いを比較しました。ウルセラ とソノクイーンそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
関連記事:ハイフの違い〜ウルセラ ・ウルトラセル・ダブロ・ソノクイーン・ウルトラリフト ~
まず、ハイフとは?
高密度焦点照射式超音波治療法(High Intensity Foeused Ultrasound)です。
HIFUとはこの頭文字をとった略語です。
元々はがんの治療などに用いられていたもので、それを美容へ発展させたものです。
これまでは、肌の真皮層までしか照射できませんでしたが、ハイフは真皮層よりさらに深いSMAS筋膜層まで熱を与えることが可能になりました。
皮膚表面にダメージを与えずに肌の奥深くまで超音波熱を与えることで、シワを減らし、肌の引き締めが期待できます。
原理としては、虫眼鏡で太陽の熱を与えるのと一緒。超音波熱を焦点的に肌の奥深くへと照射します。
「ソノクイーン」と「ウルセラ」は、ハイフの機械の名前です。
では、ウルセラ とソノクイーンについて大まかに紹介します。
ウルセラ の特徴
ウルセラ とはウルセラピー(ultherapy)の略です。
元々ガンの治療に使われていた医療機械を美容機械へと応用しようと研究を始めたのがこのウルセラ です。
いわば、ハイフの第一人者。
手術やダウンタイムなしで効果が得られるという画期的な治療方法を生み出しました。
ハイフ機械の中で唯一FDAの認可を受けている機械です。
信頼がある最強の機械です。
豆知識:ウルセラピーの「~セラピー」とは、薬や手術を使わない治療という意味。
アロマテラピー、アニマルセラピーなどもそうですね。
ソノクイーンの特徴
韓国Newpong社で2014年に開発されたハイフ機械です。
顔専用のハイフで、別名「アイシャドウハイフ」と呼ばれています。目元などの細かい部分まで照射ができます。
日本では、ソノクイーンを導入しているクリニックは公式HPに掲載されます。また認定施設として紹介されるところもあります。
では、ウルセラ とソノクイーンを比較してみましょう。
ウルセラ とソノクイーンの違い
ウルセラ とソノクイーンでは、以下の3つの点で異なります。
- 発売年
- 発売国
- 照射深度
では、順番に説明していきます。
①発売年
ウルセラ とソノクイーンは発売年が異なります。
機械 | 発売年 |
---|---|
ウルセラ | 2009年 |
ソノクイーン | 2014年 |
ウルセラ はハイフの第一人者的存在であり、発売年は10年以上前。
ソノクイーンはウルセラ の5年後にできた機械なので、ウルセラ を改良した部分や最新機能が搭載されていると考えられます。
しかしウルセラ は、10年以上経った今もいくつもの賞をとり続けています。
2019年 NewBeauty 最優秀非侵襲的外科的皮膚タイトナー賞 2018年 NewBeauty Tried-and-true肌タイトなー賞 2017年 NewBeauty 最優秀スキンタイトナー賞 ・ ・ |
など毎年優秀な賞を取っています。
何年経っても劣ることのない最高の機械という証明でしょう。
②発売国
ウルセラ とソノクイーンは発売国が異なります。
機械 | 発売国 |
---|---|
ウルセラ | アメリカ |
ソノクイーン | 韓国 |
ウルセラ は世界的先進国のアメリカで開発されたものです。
ソノクイーンは、美容大国である韓国で開発されたものです。
ソノクイーンはウルセラの後発機械であり、いわばウルセラ を真似して作ったものです。
美容大国の韓国ですが、韓国製ということに抵抗がある方もいらっしゃると思うので参考までに・・・
③照射深度
ウルセラ とソノクイーンは照射深度が異なります。
機械 | 照射深度 |
---|---|
ウルセラ | 1.5mm,3.0mm,4.5mm |
ソノクイーン | 2.0mm,3.0mm,4.5mm |
ウルセラ は他のハイフ機械でも定番の照射深度である1.5mm,3.0mm,4.5mmの3種類適用しています。
ソノクイーンは珍しく2.0mmという深さのカートリッジを採用しています。
どちらも表皮、真皮、SMAS筋膜までアプローチでき、リフトアップや顔の引き締め効果が期待されます。
ウルセラ とソノクイーンはどちらも目元、顎、首など顔全体から首までの使用に適しています。ボディ用はありません。
ウルセラ とソノクイーンの同一点
ウルセラ とソノクイーンは同じ点もいくつかあります。
- 照射温度
- 照射パターン
- 照射範囲
順番に説明します。
①照射温度
ウルセラ とソノクイーンの照射温度はほとんど同じです。
機械 | 照射温度 |
---|---|
ウルセラ | 65度 |
ソノクイーン | 60~70度 |
コラーゲンの生成には65〜75度が適していると言われています。
ウルセラ とソノクイーンの設定温度は、真皮のコラーゲン生成に適した温度だと言えますね。
温度が低かった場合には、効果が十分に得られない可能性があります。それに対して温度が高くてもコラーゲンを壊してしまう、火傷する可能性があるなどリスクを伴います。
ウルセラ とソノクイーンの60〜70度は効果と安全面両方から見て適切な温度ですね。
②照射パターン
ウルセラ とソノクイーンはどちらも点状照射を採用しています。
点状照射とは・・・ドット状に1点1点焦点的に超音波を照射します。
ダブロゴールドやウルトラセルなどの機械は、線状照射を採用しています。
線状照射とは・・・1回の照射を線状に行うので、広範囲の照射が可能。施術時間の短縮、照射ムラが防げるなどのメリットがある。
照射方法 | 特徴 |
---|---|
点状照射 | ・30~60分照射 ・1点集中なので痛い |
点状照射 | ・10~30分照射 ・広範囲照射で痛みもマシ |
最近新しくできた機械はみんな時間短縮となる線状照射へと切り替わっています。ウルセラ とソノクイーンは昔ながらの方法を取っています。
③照射範囲
ウルセラ とソノクイーンはどちらも顔、首のみの適用です。体へは使えません。
ウルトラセルやウルトラフォーマー などの機械はボディへの照射も可能です。
ウルセラ のメリット・デメリット
では、ウルセラ のメリット・デメリットをみていきましょう。
ウルセラ のメリット
- 世界的に認められている
- 安全性が保証されている
ウルセラ はハイフ機械で唯一FDAの認可がある安全性、効果共に認められている機械です。
また、毎年いくつもの賞を取っており、まさに実力派と言えるでしょう。
ウルセラ のデメリット
- 痛みがある
- 照射時間が長い
- 発売開始から年月が経っている
- 値段が高い
先述したように、ウルセラ は点状照射なので痛みを伴い、かつ施術時間が長くなってしまします。
ウルセラ の料金相場としては、顔全体1回10~20万円が相場です。
ソノクイーンのメリット・デメリット
次に、ソノクイーンのメリット・デメリットをみていきます。
ソノクイーンのメリット
- 公式認定クリニックがある
- 目元のリフトアップに強い
ソノクイーンの日本版公式HPには、ソノクイーンを採用しているクリニックとともに認定掲載もあります。
公式から認定を受けているということは信頼度もありますね。
また、ソノクイーンは「アイシャドウハイフ」と言われており、目元のリフトアップに強いハイフです。目元のシワやたるみが気になる方はソノクイーンがオススメです。
ソノクイーンのデメリット
- 照射時間が長い
- アメリカ製の後発品であるため性能は劣る
- 認可は降りてないため安全性が保証できない
ソノクイーンはウルセラ 同様に点状照射であるため、照射時間が長いです。
また、ウルセラ の後発品であるためウルセラと同等の性能とは言い難いでしょう。認可は降りていません。
総合的評価
ウルセラ はハイフ界のボスのような存在。世界的に認められており、性能は抜群と言えるでしょう。
しかし、10年以上経った今ウルセラ を超える機械も開発されているにでは・・・?と疑問も残るところです。
ソノクイーンと比較した場合、ウルセラ とソノクイーンは性能的にはあまり変わりはないと感じました。
ソノクイーンは韓国発の後発品であり、安全性や効果の保証がないため、受けるとしたらウルセラ の方がいいかなーと個人的には思います。
しかし、その分値段も異なるので、お財布と相談が必要ですね。