ハイフで神経損傷!?やけど!?~ハイフのリスク~

HIFU(ハイフ)

リフアップ効果があると言われている今大流行のHIFU(ハイフ)。

今やクリニックからエステサロン、またセルフエステなどもたくさん出てきています。

やけどや神経損傷のリスクもあるって聞いたんだけど、それって本当?怖いな‥

今回の記事は、そんなお悩みを持っている方へ読んでもらいたい記事です。

ハイフを受けられる方は、こちらを読んで十分に理解した上で施術を受けてください。

関連記事:ハイフの副作用、デメリット【経験者が語る】

ハイフ施術、国民生活センターから注意!?

2017年に国民生活センターから警告されています。

エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!–熱傷や神経損傷を生じた事例も–

全国の消費生活センター等には、エステティックサロン等でHIFU(ハイフ)という「高密度商店式超音波」や、それに類する超音波技術を応用したという危機で施術を受けたところ、「顔面が急に暑くなり痛みが走った」や「熱唱になり、治るまでに半年かかると言われた」、「神経の一部が損傷した」等で治療に数カ月を要する危害を負ったといった相談が寄せられています。

独立行政法人国民生活センター

そもそもハイフとは?

HIFU(ハイフ)機器は、人体の表面を傷つけずに、超音波を体内の特定部位に集中させることで加熱し、熱変性を生じさせることができます。

皮膚の筋膜層に刺激を与えることで、リフトアップや肌の引き締め効果が期待されています。

医療現場では前立腺の治療等に用いられています。

ハイフの原理としては、虫眼鏡で太陽光を集中させて紙を焦がすことをイメージしてください。

虫眼鏡と同様に、超音波を凹面等の発生器で一点に集束させると、その焦点での音圧を高くすることが可能であり、そのエネルギーにより焦点部分を高温にすることもできます。

ハイフの何が問題?

エステサロン等でもホームページなどでHIFU機器を用いて「脂肪細胞を溶解させる」、「肌の土台である筋膜に直接ダメージを与える」等、皮下組織に直接影響を与えることで小顔、痩身や美顔の施術ができるとうたっています。

その一方で、リスクについては説明がなく、「脂肪細胞を安全に破壊できる」等、消費者に安全な施術であると誤認させているエステサロン等もみられます。

このような皮下組織にダメージを与える行為を医師資格のないエステティシャン等が行うことは禁じられています。

 

実際に危害を負った事例

実際にあった事例を見てみましょう。

【事例1】エステハイフで熱傷。治るまで半年…

インターネットの格安クーポンサイトで、HIFU(ハイフ )という、皮膚には影響せず脂肪細胞だけに集中して施術ができるという痩身エステを予約した。

施術開始後、すぐに痛いと訴えたが「効果が出ている」と言ってそのまま施術された。

帰宅後、施術を受けたところが赤くなって翌日高熱が出た。数日して熱は下がったが、赤くなったところに湿疹のようなものが出たため医者に行ったが、蕁麻疹だと診断されたので、エステサロンには連絡をしなかった。

しかし、その後2 カ月近く経過し、赤くなった箇所が色素沈着したため、別の医者に診てもらったら「熱傷後の色 素沈着なので、完治に半年ぐらいかかる」との診断書をもらった。(30歳代女性)

【事例2】エステハイフで頬の神経を損傷した。

美容クリニックで院長に「顔のリフトアップがしたい」と伝えたら、「高密度焦点式超音波法 の施術を受けると即効性がある」と説明され、リスクの説明はほとんどなかったので、施術3 回の契約をした。

実際に施術を行ったのは、クリニックと別のフロアにあるエステサロンのエ ステティシャンだった。2回目の施術で左頬から左唇にかけて電気が走るようなしびれが出た。 

院長に訴えると「原因は分からないのでメーカーに確認を取る。しびれは1週間で取れると思う」 と言われ帰宅したが、2~3日経ってもしびれが続いたので、神経内科に行ったところ三叉神経 の一部を損傷していると診察された。治療を受けているがいまだに違和感が残っている。こん なリスクがあると説明されていれば契約しなかった。

(40歳代女性)

【事例3】結婚式直前に受けたエステハイフで、顔に3本のミミズ腫れが…

クーポンサイトに「エステの最新理論HIFU☆顔痩せ!小顔!引き締め美肌!全ての悩みを一 度で解消!」とあり、結婚式を4日後に控え、2,500円のクーポン券を購入し、「高密度焦点式超 音波」という新しい機器の施術を受けることにした。

施術前に「腫れては困るが大丈夫か」と 尋ねると、「大丈夫」と言われ、そのほかのリスク説明もなかったため施術を受けた。

施術中、 エステティシャンから「急ぎなので出力100でやりましょう」と言われた後、顔面が急に熱くな り痛みが走り、頬に熊の爪で引っかかれたような3本のミミズ腫れができた。

エステティシャン に傷について尋ねると「腫れはすぐにひく」と言われたが、すぐに病院に行った。医師から「熱傷になっている。赤みはひくが傷は残るかもしれない」と言われ、ステロイド剤をもらったが、 その傷は治らず、結婚式は悲惨な気分で迎えた。その後、エステサロンに「どういう施術をしたのか」と尋ねても、まともな返事がなく納得できない。(30歳代女性)

【事例4】「1回で効果がある」は嘘だった

フリーペーパーで脂肪燃焼の高密度焦点式超音波(HIFU)機器をお試しで、5万円のところ、 1万円で施術を受けることができるという整骨院をみつけた。

広告には「当市初導入!たった1 回で効果が実感できる脂肪除去マシン」などとうたっていたので期待して行った。施術前にも、1回で効果が出ると言われ、リスクについての説明はなかった。

しかし、施術を受けても何の効果もなく、返金してほしいと電話したが、「個人差があり、継続しないと効果が出ない人もいる」 と、そのとき初めて言われ納得できない。

10日程前の新聞に、その施術で使った機器が未承認の医療機器で、販売した業者が逮捕されたと載っていた。今もこの整骨院はこの医療機器の施術に関する広告を出している。問題ではないか。 (40歳代女性)

エステティシャンがするハイフの問題点

  1. 医師法に抵触する恐れ
  2. 治療が困難、長期化することも…
  3. 安全な施術と誤認してしまう
  4. 圧倒的な情報不足

医師法に抵触する恐れ

どの程度の照射で火傷が起きるか、顔のどの部分に神経が位置するのかなど医学的知識のないエステティシャンがハイフ機械を施術することは大変危険です。

【医師法第17条】では、医師の医学的知識や技術を持たないものが、人体に危害を与える行為をすることを禁止とすることをうたっています。

資格のない素人が医療機器を使用すると思うとゾッとするな・・・

治療が困難、長期化することも‥

ハイフは皮膚表面を傷つけることなく施術ができるというメリットがあります。が、それがデメリットになることも。

表面から見えない皮下組織での熱傷や内出血、神経損傷が起きることもあります。その場合、見た目上判断できないため、病院に行っても迅速な対応をしてもらえないこともあります。

その結果、治療が長期化して傷跡が長期間残ることにもつながってしまいます。

3.安全な施術と誤認してしまう

多くの人は、クーポンサイトやエステサロンのホームページなどをきっかけにハイフ施術を受けると思います。

サイトの中には、「安全に施術できます!」と高い効果をうたいながらも、リスクについての説明がほとんどない場合も多いです。

4.圧倒的な情報不足

施術前、機械の詳細な説明をしているところも少ないです。

そのため、お客様が十分にリスクを理解しないまま施術をしたものの、納得いかない結果となりトラブルになることがあります。

お客様は、ハイフの施術内容やリスクに対する情報が不足しており、施術を受けるかどうか十分に検討する機会が与えられていないというエステサロン側の問題があります。

エステハイフを受ける方へのアドバイス

(1)エステサロンでハイフを受けない!

ハイフ施術は、皮下組織に熱作用を加える医療行為です。医師以外の行う施術は受けないようにしてください。

だって医療用ハイフ高いんだもん!
エステの方が安いから行きやすい!

医療用ハイフは値段が高い分、安全と効果が保証されています。
エステハイフは料金に見合う程度の安全性、効果だと思ってください。十分にリスクを承知した上で受けてください。

危害が起きた時は自己責任です。

(2)安易に「パワー強めで」とお願いしない

ハイフは強い温度、強いパワーになるほどやけどなどのリスクが高くなります。

クリニックやエステでのハイフ施術の際、はじめは安全なパワーで開始します。基本的にこの時点では副作用が発症することはほとんどないでしょう。

徐々にパワーを上げることもありますが、上げすぎは危険なのでほどほどに

(3)危害を受けた場合はすぐに病院へ!

ハイフ施術は、皮膚表面からは判断つきにくい、皮下組織内での炎症などの危害が発生することがあります。

病院で診察してもらう時は、自分がどのような施術を受けたのかを、施術を受けたエステサロン等の広告やホームページの施術内容の記載箇所を印刷して持っていくなどして、医師にきちんと伝える必要があります。

(4)広告を鵜呑みにせず、自ら情報収集しよう!

施術にはリスクはつきものです。

リスクは一切ないとうたっていたり、リスクについて記載がない場合は怪しいと思ってください。

ネットで「ハイフ 副作用」「ハイフ リスク」と検索すると、山ほど情報は出てきます。

自ら情報収集するようにしましょう。

(4)困ったときは消費生活センターに相談しよう

 医療機関ではないエステサロン等でHIFU施術を受け、危害を受けた際には、各地にある保健所への相談、情報提供も併せて行うとよいでしょう。

  • ※消費者ホットライン:局番なしの188(いやや)
  • お住まいの地域の市区町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

同じように被害にあう人を減らすためにもこれは鉄則!

ハイフはリスクもあるものなので、先ほど述べたアドバイスを守って情報を持った上で受けるようにしましょう。

また、コロナ自粛期間おうちでハイフをするのもありですね。

自宅用のハイフや業務用に比べて温度も低いので安心して使えます。

こちらの記事を参考にしてみてください。

まずは手軽にははじめてみては?